投資の基本は分散投資ですが、日本国内だけでなく海外の資産を購入することもリスクヘッジになります。
本記事では米国株投資におすすめの証券会社や投資方法を紹介します。
1.米国ETFの基礎知識
まずは米国ETFとは何か、おすすめの理由、おすすめの銘柄について解説します。
1:米国ETFとは
米国ETFとは米国の証券取引市場で売買できる「投資信託」のことです。
一般の投資信託と異なり市場に上場しており、株式と同じように市場が開いている取引時間中に売買できます。
米国ETFはNYダウやS&P500といった代表的な株式指数との連動を目指すもの、債券の指数に連動するもの、再生可能エネルギーなど特定のテーマの指数に連動するものなどがあります。
2:米国ETFが初心者におすすめの理由
3,000銘柄を超える米国株を自分で選ぶことは投資初心者にとって負担になります。
ETFであれば専門知識がなくても1銘柄で分散投資が可能です。
例えばS&P500との連動を目指した「バンガード・S&P500ETF」を1銘柄購入すれば米国株500銘柄に分散投資ができます。
1銘柄1株ずつでも500株を購入するにはそれなりの資金が必要ですが、ETFは少額投資が可能です。
まさに初心者向けの投資と言えるでしょう。
3:米国ETFのおすすめ銘柄
SBI証券のランキングによれば20代~30代に最も人気の銘柄は「SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF(SPYD)」です。
2位以降は「バンガード S&P 500 ETF(VOO)」「バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)」と続きます。
いずれも米国株に連動したものであり、ほどよいリスクとリターンが人気の秘訣であると考えられます。
まず何から買えばいいの?という方はランキング上位の銘柄を購入しておけば大丈夫です。
2.NISA枠を活用した積み立て投資
本記事では非課税優遇制度であるNISAを使うことをおすすめしています。
「NISAとは何か」「積み立て投資が可能な証券会社はどこか」について説明します。
1:少額投資非課税制度(NISA)とは?
通常、株式・投資信託の配当金(分配金)や値上がり益に対しては約20%の税金がかかります。
一方でNISA口座で運用した利益には税金がかかりません。
NISA口座で運用することで投資で得た利益をまるまる手に入れることができます。
✔一般NISAとつみたてNISAの違い
NISAとつみたてNISAは選択式の非課税優遇枠です。
それぞれ以下の違いがあります。
つみたてNISA | 一般NISA | |
投資方法 | 積立方式 | スポット購入・積立方式 |
年間投資上限額 | 40万円 | 120万円 |
非課税期間 | 最長20年 | 最長5年 |
対象商品 | 国が定めた基準を満たした投資信託 | 国内株式・外国株式・投資信託 |
非課税対象 | 対象商品にかかる配当金・分配金、売却益 | |
口座開設期間 | 2042年開始分まで | 2023年開始分まで |
金融機関変更 | 各年ごとに変更可能 |
つみたてNISAもおすすめですが、対象商品が少なめで米国ETFも対象外です。
よって今回はNISAを使います。
現在NISAを利用していないのであれば迷わず使いましょう。
2:米国ETFの積み立てが出来るのはSBI証券のみ
米国ETFを扱う国内証券会社はいくつかありますが、2021年現在で積み立て投資が可能なのは「SBI証券」のみです。
毎月手動で購入するのであればその他の証券会社でもOKです。
自動化することで貯金が苦手な人でも続けることができます。
3.米国ETF積み立て投資の設定方法【画像付き】
ここからは実際にSBI証券で積み立て投資をする方法を紹介します。
口座開設がまだの方は流し読みで結構です。一応やり方を確認しておきましょう。
1.SBI証券のHPから「外国株式、海外ETF」を選択します。
2.外貨建商品取引サイトで「VYM」で検索します。
3.チャート枠上の「定期」を選択します。
4.「預かり区分」をNISAに設定、買付日とを選択します。
5.買付方法、決済方法を選択します。(画像の場合は月2万円積み立て)
6.取引パスワードを入力して確認画面に進むと以下の画面が開きます。「設定」を押して完了です。
4.まとめ
本記事では米国ETFの特徴、NISA枠を使用した積み立て投資の方法を紹介しました。
日本以外の資産をポートフォリオに加えることで、より強固にすることが可能です。
以上、参考になれば幸いです。