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FX自動売買

自作EAで避けるべき「勝てない」ロジック【MT4でFX自動売買】

 

EA開発を頑張る人:
どれだけ開発を重ねても勝てるEAが作れない。
もうアイデアも尽きてきた...
全然稼げないし辞めようかな。

 

本記事では筆者がFX自動売買ツール(EA)開発で経験した失敗談を公開。
開発を続けた結果分かってきた”勝てるEAの作り方”も解説します。
有料EAを購入する際の参考にもなると思うので是非。

 

✔ 本記事のテーマ

素晴らしいトレード成績を公開する人は数多くいますが、逆は見かけません。
しかし他人の失敗にこそ”儲かるヒント”が潜んでいると私は考えます。
何とかして「勝てない側」から「勝てる側」に回りたい。
寝る間を惜しんで頑張る方のお役に立てばと思い、この記事を書きました。

 

✔ 以下の悩みを解決

・自作EAの開発に行き詰まった

・市販EAを購入する際の参考にしたい

・他人の失敗談を参考にしたい

 

✔ 記事の信頼性

プログラミング経験ゼロからツール開発を初めて7年。
ブログでは開発経験を活かしたEA開発講座を投稿しています。

無料ソフトを使ったFX自動売買ツールの作り方【MT4で自作EA】

続きを見る

 

最近ではTwitterでトレード分析を発信。

 

皆様のお悩み解決の一助となれば幸いです。

 

 

1.失敗例から学ぶ

今回ご紹介する失敗例は以下になります。
実際に作成したロジックをリンクしておきますので参考にして下さい。

 

短期足(1分足や5分足)でトレード
再現性を無視したトレードは長続きしない

複数の通貨ペアに同パラメータを適用
すべての通貨で使える最適値は無い

事前ルールと別に決済条件を追加
自信の無さが失敗の原因

 

・短期足(1分足や5分足)でトレード

自動売買で収益を上げるために最も大事な要素は「再現性」です。
1分足や5分足を使えば取引回数を増やすことが出来る反面、再現性は低くなります。
本ブログでは15分足以上を推奨
4時間足や日足と組み合わせてリスクを減らしつつ試行回数を稼げます。

 

KAZU
私もスキャルピングEAの開発に取り組んだことがありますが、
相場状況が変わるたびに対応が必要で自動化メリットが薄いと感じました。

 

・複数の通貨ペアに同パラメータを適用

ある通貨で有効なパラメータを全通貨で使いまわす人が多いようです。
筆者も例に漏れず、以下のようなロジックを考えていました。

 

自作EAで複数ペアや時間軸を1度に監視する方法【MT4でFX自動売買】

続きを見る

 

複数通貨を扱うこと自体はリスクヘッジになるので悪くはありません。
ただし、通貨が異なれば当然相場の動きや値幅も異なります。
ポンド絡みのペアを見れば一目瞭然でしょう。

 

KAZU
どうしても複数ペアで使いたい場合は固定値をなるべく使わないこと。
例えば「60pipsで利確」ではなく「〇〇%で利確」という感じ。

 

・事前ルールと別に決済条件を追加

FXでは「早めに利確(損切)していれば…」なんてことがざらに起きます。
株取引や仮想通貨、不動産投資など、あらゆる投資の世界でも同様です。
筆者はそういった状況に耐えらず以下のようなロジックを入れていました。

 

自作EAでポジションを全決済、分割決済する方法【MT4でFX自動売買】

続きを見る

 

しばらくはそれで運用していましたが、損益が拡大する一方でした。
原因は勝ちトレードの5割が目標に到達せずに決済されていたことです。

 

FXでは利確と損切の比率をリスクリワードレシオという指標で表現します。
例えば+2万円で利確、‐5千円で損切とした場合のリスクリワードレシオは4:1です。
この場合、勝率が25%でも収支はプラスになります。

 

筆者の場合はリスクリワードレシオが2:1になるようEAを制作していました。
これが途中決済ロジックにより前提条件が崩れ1.5:1まで悪化。
これでは勝てるはずがありません。

 

KAZU
私のケースでは長いことそれに気づきませんでした。
しかもその部分を削除しただけで成績が向上したという…

 

✔ 途中決済ロジックを考える人は多い

ブログの流入を見ていると途中決済ロジックは人気があるようです。
損失を抑たいという考えは良く分かりますが、損切ラインの修正に留めるのがおすすめです。

 

ポジションの利確、損切ラインを修正する方法を以下の記事で解説しています。

自作EAでトレーリングストップを追加する方法【MT4でFX自動売買】

続きを見る

 

2.勝てるEAを作るコツ

”勝てない条件が分かる≒勝てる条件が分かる”ということです。
以下では良いEAを作るためのコツを紹介します。

 

失敗の逆を行く
先人の失敗は生かすべき

複数EAの組み合わせ(ポートフォリオ構築)
互いの欠点を補う関係が理想

いったんEA開発から離れてみる
アイデアはリラックス状態で降ってくる

 

・失敗の逆を行く

当たり前ですが、勝てないロジックを避けるだけでも損失を防げます。
失敗原因の分析と対策は必ず行うようにしましょう。
まずは開発中のEAが以下に該当するか確認して下さい。

 

チェックポイント

ポイント① 15分足以上でトレード

ポイント② 単一通貨ペアを対象としたロジック

ポイント③ 決済条件が明確

 

最低でも2つは満たしている必要があります。
スキャルピングや複数ペアを対象にした優秀なEAが存在するのも事実ですが、
パラメータ調整などのメンテナンスを定期的に行う忍耐強さが必要です。
放置気味に稼働させたければ安定を第一に考えましょう。

 

・複数EAの組み合わせ(ポートフォリオ構築)

システムトレーダーの多くは複数のEAで『ポートフォリオ』を構築しています。
各EAの苦手を補い合うことで、成績を安定させることが可能です。

 

効果的なポートフォリオを組むコツは以下の通り。

・製作者を分ける ⇒ 個人のロジックの癖や嗜好がでるため

・対象の通貨ペアや時間軸を分ける ⇒ リスク分散を図るため

 

大体2個~4個を組み合わせて使用し成績を見ながら入れ替えていきます。
自作EAはロジックがいじり易いので市販EAの穴を埋める形で調整すると良いでしょう。

 

✔ 他人が作ったEAも積極的に使う

自分の力だけで勝てるEAを作りたいという気持ちは分かります。
しかし個人開発はどうしても視野が偏りがちになります。
新しいEAを開発したつもりが過去作とほぼ同じはよくある話です。

 

他のクリエイターが作成したEAであればそういった心配はありません。
以下、筆者が過去に使用したEAのおすすめです。

 

一押しはロンドンは午前7時です。
レンジ型はロジック構築が難しく成果が出ているEAは貴重。
今後値上がりする可能性はありますが3万円以下なら買って損は無いです。

 

✔ 証券会社のサービスと組み合わせても良い

有料EAを使ってポートフォリオを組むのはどうしても高額になりがちです。
別にMT4だけでトレードを完結させる理由はありません。
無料で使える証券会社のサービスもうまく活用しましょう。

 

証券会社の自動売買おすすめ

FX会社 サービス タイプ 手軽さ 機能性
アイネット証券 ループイフダン リピート
トレイダース証券 みんなのシストレ 選択
インヴァスト証券 マイメイト AI

 

その他のサービスは以下の記事でまとめています。

国内証券会社のFX自動売買サービスおすすめ。種類別に徹底比較

続きを見る

 

KAZU
勝つためには食わず嫌いにならないこと。
使えるものは何でも使うべきだと思います。

 

・いったんEA開発から離れてみる

最後は精神論?という反応が来そうですが、割と真面目な話です。
ロジックを変更してもパラメーターを詰めても効果無し。
そんな感じで開発を続けるうちにスランプに陥る人も少なくありません。

 

そんな時は思い切って”EA開発から離れること”をおすすめします。
これは単なる逃避でなく、ビジネスの世界で当たり前に行われている手法です。

 

ベストセラーのビジネス書に「アイデアのつくりかた」という本があります。
本書では"忘れること"を重要なファクターと定義しています。

AMAZON 楽天

 

お風呂につかったり、ベッドで寝転んだり…
リラックス状態でふと湧いてくるアイデアが解決のきっかけになるという話です。

 

KAZU
メンタルコントロールも大事な技術の1つ。
普段の仕事で経験のある方も多いのでは。

 

3.トレード環境の見直しで成績改善

これも筆者の経験談ですが、環境が原因で成績が振るわないケース。
特に証券会社の見直しは無料で出来る上に即効性があります。
後回しにすると結局やらずじまいなので、早めに検討しましょう。

 

見直すべき環境

証券会社を見直す
適当に選んでいる場合は乗り換え推奨

EAの動作環境を見直す
PCで動かしている場合は故障に注意

開発プロセスを見直す
ソースコードのコピペはバグの温床に

 

・証券会社を見直す

証券会社はどこも同じという認識は間違いです。
初めて開設した証券会社をずっと使っている場合は要注意。
きちんと選ばないと不利な状況でトレードを強いられる可能性があります。
”約定価格がずれる、スプレッドが極端に広がる”などが典型です。

 

ブログで過去に「スプレッドが勝率に与える影響」を検証しています。
同じEAでもスプレッド次第で成績が全然異なることが分かりました。

 

自動売買と相性の良い証券会社

・スプレッドを重視したい ⇒ FXTF

・約定力を重視したい ⇒ 外為ファイネスト

 

KAZU
筆者はメインでFXTF、サブで外為ファイネストを使っています。
EAの特徴に合わせて使い分けが出来れば理想。

 

その他MT4対応の証券会社は以下の記事でまとめています。

MT4でFX自動売買できる国内証券会社おすすめ。EA開発者が徹底比較

続きを見る

 

・EAの動作環境を見直す

実際に自動売買する際はMT4を24時間起動する必要があります。
通信環境次第では重要なトレードチャンスを逃す可能性があります。
無線は論外、光回線以外もできれば避けるべきです。

 

自宅で用意できなければVPS(仮想PC)を使いましょう。
月2000円で理想環境が手に入ります。
筆者はお名前.comを2年以上継続利用しています。

 

主要なVPS業者を以下の記事でまとめています。

【MT4/MT5】FX自動売買用VPSの比較!EA開発者がおすすめを紹介

続きを見る

 

・開発プロセスを見直す

ソースコード流用はある程度プログラミング知識があることが前提です。
特にネットから拾ったコードにはバグが含まれている可能性があります。

 

プログラミング初心者におすすめしたいのがEAつくーるです。
これを使えばノーコード(プログラミング無し)でEA開発が可能。

 

KAZU
私がEA開発を始めた当時には無かったサービスです。
これがあれば学習期間含め100時間くらい短縮できます。

 

 

MQL言語の学習ができ、裁量トレーダーもEA開発が可能になる! | GogoJungle

 

お試しなら1ヶ月版(2980円)で十分。
使えると思ったら1年版(29800円)に切り替えた方がお得です。

 

以下の記事で詳しく説明しています。

【MT4/MT5】EAつくーるとは?プログラミング無しでオリジナルEA開発

続きを見る

 

4.スキル向上に役立つ書籍ほか

EA開発に必要なのはトレードスキルとプログラミングスキルです。
どちらが欠けていても良いEAは作れません。
以下に知識やスキル不足を補うツールを紹介します。

 

コスパが良いおすすめサービス

FXメタトレーダー入門
EA開発者のバイブル、初心者から上級者まで。
1冊2千円程度なので是非持っておきたいところ。

EAプログラミングセミナー
講師からの指導を受けつつEA開発の基礎を学べます。
4万円と高価ですが、その価値はあります。

 

・FXメタトレーダー入門

EA開発者を目指すなら以下のシリーズは押さえておきたいです。
筆者は書籍版を持っていますが、電子版が半額で売られています。
これから購入される方は電子版がおすすめ。

AMAZON 楽天

 

・EAプログラミングセミナー

がっつり取り組みたいのであればEAプログラミングセミナーもおすすめです。
難易度別に3つの講座が提供されているので、レベルに合わせて選択しましょう。

 

>>スタンダード講座
>>実践講座
>>裏口座

 

KAZU
個人的には実践講座か裏口座がおすすめ。
スタンダード講座はちょっと基本的すぎます。

 

5.まとめ

本記事で紹介した失敗例は筆者の経験談です。
皆様のEA開発の糧になれば良い供養になるかと思います。

 

以上、参考になれば幸いです。

 

  • この記事を書いた人

KAZU

FX自動売買にハマり有料無料含め100以上のEAを使用。それでも満足できず自作を始めた筋金入りのEAオタクです。ブログではFXの始め方から自動化までを解説。特にFX自動売買ツールの自作記事が好評です。

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