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FX初心者講座

【無料講座】外国為替証拠金取引の基本を解説【FX初心者向け】

 

FXに興味がある人:
FXってどうやって儲けるんだろう。
通貨ペア?が複数あるみたいだけど良く分からないな。
いちから基本を知りたいな。

 

こういった疑問に答えます。

 

✔ 本記事のテーマ

初心者向けにFXの基本を説明します。

 

✔ 記事の信頼性

社会人になった時点から投資の勉強を初めて約5年になります。
株やFX、仮想通貨など比較的値動きの激しい商品にも挑戦しています。
現在の主力は自作のプログラムによるFX自動売買です。

 

質問者
で、ぶっちゃけ勝ってるの?
KAZU
自慢できる程ではないですけどね。
投資はなるべく自動化してスキルアップや副業に力を入れています。

 

✔ 読者の皆様へ

毎年多くの初心者が参入しては退場していく状況が続いています。
基本を知らなければ、遅かれ早かれ損をすることになります。
FXの仕組みは決して難しくないので、この機会に学んでしまいましょう。

 

それでは、さっそく始めます。

 

 

1.FX(外国為替証拠金取引)って何?

FX(Foreign Exchange)とは日本語で外国為替証拠金取引のことです。
証拠金を預けることで外国為替(外貨)の取引を行うことができます。

 

FXを可能とする為替のマーケット

為替取引は24時間、世界中の銀行同士で取引が行われています。
これを総称して為替市場(インターバンク市場)と言います。

 

株式市場は取引時間が決まっていますが、為替市場は24時間動いています。
そのため出勤前や寝る前など、人によってトレードスタイルが多様化しています。
日本基準でみるとマーケットは以下のように推移します。

 

為替のマーケット

早朝:オセアニア

昼間:アジア

夕方:ヨーロッパ

深夜:ニューヨーク

 

基本的に欧州と欧米のマーケットが開く夕方以降に為替が大きく動きます。
日中は動きが小さく利益が出しずらいため、取引を避けることをおすすめします。

 

主要な通貨ペア

1日の取引量の多い通貨ペアは以下になります。
全てのペアにドルが含まれていることからドルは「基軸通貨」と呼ばれています。

 

取引量ランキング

1位 EUR/USD (ユーロ/米ドル)

2位 USD/JPY (米ドル/日本円)

3位 GBP/USD (英ポンド/米ドル)

4位 AUD/USD (豪ドル/米ドル)

5位 USD/CAD (米ドル/カナダドル)

 

質問者
ランキングで言うと「ユーロ/米ドル」が良いのかな?
KAZU
初心者には「米ドル/円」をお勧めしています。
日本人に馴染みがあり、景気動向を肌で感じられるからです。

 

為替レートの計算方法

為替レートとは2通貨の交換比率を指します。
例えば「ドル/円」なら「1ドル=100円」などと表記します。

 

✔ クロス円の計算方法

クロス円とは「ドル/円」以外の円と外貨との通貨ペアの総称です。
例えば「豪ドル/ 円」「ポンド/円」などがあります。

 

為替市場において「豪ドルと円」や「ポンドと円」の直接取引はほぼありません。
基本的に米ドルと豪ドル、米ドルと日本円といった様にドルを介して取引を行います。
そのためドルは「基軸通貨」と呼ばれています。

 

例えば「豪ドル/円」の取引レートを算出する場合は以下のようになります。

①「豪ドル/ドル」が0.7ドル
②「ドル/円」が110円
③「豪ドル/円」のレートは0.7×110=77円

 

その他のクロス円に関しても同様に計算できます。
値幅を計算する際に使えるため、覚えておいて損はありません。

 

2.FXで利益がでる仕組み

FXで利益が出る仕組みは大きく分けて2種類あります。

・金利差(スワップポイント)

・為替の値動きによる売却益

 

以下でそれぞれについて説明します。

 

金利差(スワップポイント)

銀行で外貨定期預金の案内を見かけたことはあるでしょうか。
0.1%以下の日本の銀行預金に対し、数%の高い金利が魅力です。
トルコリラや南アフリカランドなど、新興国なら5%以上の高金利も珍しくありません。
新興国が高金利を維持する理由は外貨を獲得するためです。

 

✔ 金利の考え方

日本の銀行で売られている外貨商品の利回りは以下になります。

外貨預金の金利 = 外貨の金利 - 日本円の金利 - 銀行の手数料

 

FXでも低金利通貨を売って、高金利通貨を買うことで金利を得ることが出来ます。
これを「スワップポイント」といい、日割りで受け取る仕組みがあります。

スワップポイント=金利差を1日分に換算したもの

 

銀行の外貨預金は数か月単位や年単位でまとめて利息がつきます。
一方でスワップポイントは日割りのため、1日保有するだけで恩恵が受けられます。
スワップポイントを1年受け取った際の金額は金利差分とほぼ同じです。

 

✔ 外貨預金として使うことも可能

FXはレバレッジを1倍にすることで外貨預金のような使い方ができます。
100万円の証拠金(保証金)に対し、100万円分の外貨を購入します。
その後は日本円との金利差をスワップポイントとして受け取ることが可能です。

 

また、いろいろな通貨で運用できるのも強みです。
銀行で扱う通貨は数種類ですが、FX会社は新興国も含め多くの通貨が扱えます。
例えば「ランド/円」「トルコリラ/円」などです。

 

KAZU
マイナー通貨は金利が高い分、リスクも大きいことに注意しましょう。
質問者
貯金のつもりでお金を減らすとか最悪だよね。

 

為替の値動きによる売却益

FXで得られる利益の2つ目が、為替変動による利益です。
外貨が安い時に買い、値上がりしたときに売ることで、差額が利益となります。

 

例えば、1ドル100円の時に1万ドル(100万円分)を買ったとします。
その後、1ドル120円になったら、1万ドルは120万円の価値になります。
この時点で売れば、20万円の利益を上げることが出来ます。

 

✔ 円高でも利益が出せる

外貨を売ることで、円高が進む相場状況でも利益を上げることが可能です。
例えば、1ドル120円の時に1万ドル(120万円分)を売ったとします。
その後ドルが100円になった時に買い戻せば、差額の20万円が利益になります。

 

✔ 手持ち資金の何倍もの取引ができる(レバレッジ)

FXがハイリスク、ハイリターンの投資と言われる所以でもあります。
例えば100万円の証拠金を入金した状態では、最大で25倍、2500万円分の取引ができます。
少ない資金でも大きな利益を上げることができますが、当然損益も拡大します。
レバレッジは高くても10倍程度にとどめ、リスク管理を最優先にしましょう。

 

✔ 外貨建て商品のリスク管理に使える

例えば円高になった場合、外貨建て金融商品の多くは損失になります。
FXなら円高局面でも利益を得るチャンスがあります。
これにより、外貨資産の目減りを補うことが可能です。

 

金融の世界では、このことを「リスクヘッジ」と言います。
海外債券など満期まで解約できないもので特に有用な手法です。

 

3.基本のトレードスタイルは3種類

ポジションの保有期間が短い順に以下に分類されます。

 

主要なトレードスタイル

・スキャルピング(数秒~数分)

・デイトレード(数十分~数時間)

・スイングトレード(数日~数週間)

 

他には「ポジショントレード(数か月~数年)」があります。
しかし、超長期のトレードなら株の方が良いので今回は除外します。

 

 スキャルピング(数秒~数分)

短時間で結果を出せる手法として初心者に人気のある手法です。
一方で数多くのFX初心者を退場に追い込んだ「魔のトレードスタイル」です。

 

数十秒から数分、短い時は数秒でポジションを手放すのが基本です。
数pipsの利益を細かく積み上げていくことになります。
時間足は1分足、5分足を使うのがメジャーです。
投資家によってはティックチャートと呼ばれるさらに細かいデータを使います。

 

短期の動きがきちんと読めていて、損切がきちんとできれば有効です。
しかし、精神的に消耗しやすいため初心者にはオススメできません。
基本的に「専業」と呼ばれるプロだけだと思っておきましょう。

 

メリット

・時間効率が良い

・小額取引が可能

デメリット

・上級者向け

・精神的消耗が大きい

・手数料負けすることが多い

 

 デイトレード(数十分~数時間)

1日の複数回の取引を行うトレード手法です。
時間足は15分足、1時間足、必要に応じて5分足や4時間足を利用します。
ある程度トレンド通りに動くため、勝率を重視する方におすすめです。
値動きも10pips~100pipのため、リスクが低いこともメリットです。

 

個人的には一番オススメしたい手法です。
特に筆者の場合は自動化で就業中もトレードが可能な環境を構築しています。

 

メリット

・取引回数と勝率のバランスが良い

・ある程度トレンドに則った動きをする

デメリット

・中級者向け

・サラリーマンの場合本業に影響を来たす可能性あり

・売買回数が増えると手数料が無視できないレベルになる

 

スイングトレード(数日~数週間)

数日から数週間の中長期的なトレンドを狙った手法です。
時間足は4時間足、日足、週足を使用します。
1日一回チャートを見れば済むためサラリーマンに人気の手法です。
初心者でも数百pipsの利益を得ることが難しくなく、夢があります。

 

一方で雇用統計などの経済指標や各国要人の発言には注意が必要です。
これまでの利益が一気に吹き飛ぶ可能性があります。
「主要なイベントの前にポジションを決済する」を徹底して下さい。

 

筆者は振り込まれたばかりのボーナスを失った経験があります。

 

メリット

・初心者でも利益を出しやすい

・基本的にトレンドに則った動きをする

・手数料の影響が小さい

デメリット

・資金効率が悪い

・経済指標などのイベントに巻き込まれる可能性が高い

・取引回数が少なかったり、損失が膨らんだ際のメンタルコントロールが難しい

 

4.FXで重要な2つの分析

FXで利益を上げるには以下の分析手法を取り入れる必要があります。

・ファンダメンタル分析
・テクニカル分析

 

以下でそれぞれについて説明します。

 

ファンダメンタル分析

ファンダメンタル分析とは、その国の財政状態(ファンダメンタルズ)を分析することです。
数年先まで相場を予測し、資金をどう運用していくかの戦略を立てていきます。
FXで必要な要素は株式よりも少ないため、重要ポイントだけ理解すればOKです。

 

✔ 景気がよい国へお金は流れる

各国の経済や政治を分析し、強くなりそうな通貨、弱くなりそうな通貨を見つけます。
「経済の悪い国から良い国へお金は流れていく」とイメージしましょう。
ファンダメンタル分析は基軸通貨であるドルの経済指標を中心に行うのが基本です。
通貨強弱が一方に傾くと各国が調整に動く場合があるため、要人発言にも注意しましょう。

 

✔ ファンダメンタルズの無視は危険

相場は時にファンダメンタルズを無視した動きをすることがあります。
いわゆる「バブル」と呼ばれる現象です。

・何だか良く分からないけど株が上がっている
・全く勉強せずにFXで大勝した
・起きたらお金が増えていた、これから投資で食っていこうと思う

 

上記のような声がSNSで散見されたり、ニュースで取り上げられるようになれば危険信号です。
行き過ぎた相場は当然のように反発します。
海外では「靴磨きの少年が株の話をした直後に相場が崩壊」なんてエピソードもあります。

 

以下は株の話ですが、Twitterは速報のような形で情報が手に入るので重宝しています。
もちろん鵜呑みは危険なので、裏取りも必要です。

 

 

テクニカル分析

テクニカル分析は過去の数値データを基に現在の相場状況を判断するものです。
「チャートには経済指標や様々なニュースが含まれている」という考えに基づいています。
過去の価格データを分析し、将来価格を予測することが目的です。

 

テクニカル分析は数値データを使用するため、再現性が高い様に思えます。
しかし、現実の経済や相場状況が過去と全く同じになることはあり得ません。
参考程度に留めておき、最終的な判断はやはり自分ですべきです。

 

代表的なテクニカル分析手法は以下で紹介しています。

>>参考:『テクニカル分析の代表的な手法を解説【FX初心者講座】』

 

✔ 投資期間に応じたテクニカル分析が重要

テクニカル分析は自分の投資期間に合わせて行うことが重要です。
長期投資なら長期足、デイトレードなら短期足の分析が必要です。
テクニカル分析では最初に長期トレンドを確認します。
上昇トレンドなら「買い」、下落トレンド「売り」をベースに戦略を立てて行きます。

 

5.FXで必要なリスク管理

相場の状況は年単位でトレンドが続くこともあれば、突然反転することもあります。
予想が外れれば、潔く分析からやり直すことが大切です。

 

損切をためらえば一度の失敗で全てを失う可能性があります。
資金管理は利益確定よりも損切を徹底することが重要です。
最低でも20%程度に抑えないと後の売買に響きます。

 

分散投資の考え方

世の中には様々な投資対象があり、FXはあくまで手段の1つです。
FX専業トレーダーで成功している人もいますが、大半は複数商品に投資しています。
株式、債券、金、不動産など複数の資産を含めたポートフォリオの構築がおすすめです。

 

✔ ポートフォリオ理論

1990年、アメリカの経済学者ハリー・マーコビッツが提唱した理論です。
数式を使って、ポートフォリオが強力な資産運用方法になるということを証明しました。
後にハリーはノーベル経済学賞を受賞しています。

 

ポイントは「資産を無リスク資産とリスク資産に分ける」という部分です。
一般的には株式や不動産などをリスク資産、国債などの債券を無リスク資産と言います。
ポートフォリオ理論は無リスク資産をベースに、一部をリスク資産に積極投資します。

 

例えば、1000万円のうち資産を以下のように振り分けます。

①700万円 ⇒ 1年後に100%で1.05倍になる債券

②300万円 ⇒ 1年後に50%で2倍、50%で1/2倍になる金融商品

 

700万円は確実に735万円に、300万円は600万円か150万円になります。
50%の確率で1000万円が1350万円に、運用に失敗しても885万円。
この場合、1000万円を全て債券に回す(1050万円)よりも期待値が高くなります。

 

KAZU
②に関しては何でも良いわけではありません。
振れ幅が大きいだけで、期待値はプラスである必要があります。
質問者
手堅く増やしつつ、少額で大振れを狙うってことだね。
長期投資であれば期待値も収束するだろうし。

 

ポートフォリオ理論は金融商品の値段よりも、どの銘柄をどの比率で組み入れるかが重要です。
組み入れる商品の相関が把握出来ていれば、将来的な資産がある程度予測できるからです。
後は定期的にメンテナンスを行うことで、リスクとリターンをコントロールできます。
頻繁に売買する必要はありません。

 

 FXだけでポートフォリオを組みたい場合

投資資金が少ない段階では複数商品に手を出すことは難しいでしょう。
通貨同士の相関を利用すれば、ポートフォリオを通貨だけで組むことも可能です。

 

基本は「ドル、ユーロ、円」の3つに資産を分けることになります。
アメリカ、ヨーロッパ、アジアの通貨に分散投資することで地政学リスクを低減します。

 

通貨のポートフォリオを組むときは、同じ動きをするもの同士を組み合わせてはいけません。
例えばドル円とユーロ円を同時に保有した場合、円高局面で資産が大きく減ることになります。

 

スワップが高い通貨のみでポートフォリオを組むことも、極めて危険と言えます。
2020年時点ではトルコリラが地政学リスクから暴落し続けています。

 

KAZU
理想的は反対の動きをする(逆相関を持つ)通貨を組み合わせることです。
例えば「ドル/円」と「ユーロ/ドル」は逆相関にあると言われています。

 

6.FXで利益が出た場合の税金と確定申告

株式の場合、特定口座なら証券会社が納税してくれますが、FXにそういう仕組みはありません。
FXで20万円以上の利益が出た場合は、自分で確定申告しないと脱税になります。

 

利益が20万円以下なら申告不要ですが、損益が出た場合は確定申告をお勧めします。
損益が出てからの3年間は「繰り越し控除」が出来るからです。
例えば去年に100万円の取引損が出ていて、今年300万円の利益が出たとします。
その場合は差し引き200万円分の税金を納めればOKです。

 

確定申告のやり方

サラリーマンの方は会社が代行してくれるため経験が無いかもしれません。
確定申告の時期は毎年2~3月で、前年度の所得を計算して申告を行います。
税務署や申告会場、あるいはインターネット(e-tax)で手続きができます。
FXは雑所得に分類されるため、他の雑所得がある場合は合わせて確定申告をします。
ただし、雑所得で生じた損失は他の所得と合算はできません。

 

申告を行う際は、FXの売買利益から経費を差し引くことが可能です。
インターネットの料金や勉強用の書籍、筆記用具、消耗品はすべて経費扱いにできます。
領収書をきちんと保管し、領収書が無いものは日付と金額と用途をメモしておきましょう。

 

KAZU
税務署の判断で一部しか経費計上できないケースがあります。
例えば、PCの購入費用は用途外でも使うため全額経費にはなりません。
質問者
それって税務署のさじ加減ってこと?
KAZU
正しく税金を納めようとする限りは税務署は市民の味方です。
2月になると無料相談所が開設されるため、相談すると良いでしょう。

 

7.まとめ

本記事では初心者向けにFXの基本を解説しました。
最後に学んだことを振り返ってみましょう。

 

本記事で学んだこと

1.FX(外国為替証拠金取引)って何?

2.FXで利益がでる仕組み

3.FXで重要な2つの分析

4.FXで必要なリスク管理

5.FXで利益が出た場合の税金と確定申告

 

まずは少額から、それも怖ければデモ口座でも良いでしょう。
とりあえず触ってみて感覚を掴むことが重要です。

 

以上、参考になれば幸いです。

 

  • この記事を書いた人

KAZU

FX自動売買にハマり有料無料含め100以上のEAを使用。それでも満足できず自作を始めた筋金入りのEAオタクです。ブログではFXの始め方から自動化までを解説。特にFX自動売買ツールの自作記事が好評です。

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